第33章 敵と味方

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 際限のないアフガン戦争の経験は、現地だけではなく、イスラム過激派運動の本質に対する非常に興味深い結論を下すことを可能にする。この経験は、イスラム教徒が 一枚岩の組織ではなく、逆に、極めて分裂しており、時には互いに全く凶暴な憎悪を感じることすら、明らかに証明している。しかしながら、上記で述べた全ての多数の政党及び集団が、共通の危険の前では団結への稀な能力を発揮することに、パラドックスが存在する。つまり、60年代末〜70年代初め、厳しい弾圧の条件下においてアフガニスタン領土で行動しつつ、イスラム教徒は、統一戦線として登場した。後に1974年以降、流刑にあった彼らは、多数の対立派閥に分裂した。その後、80年代初め、ソビエト軍の強力な攻勢作戦期間、彼らは、全世界に統一を再び誇示し、その後、ソビエトの撤退と共に、 最終的に内訌の深みに 嵌った。この際、アフガニスタンで起こったことは、残りのイスラム教徒の兄弟感情の類似の「満潮」と「干潮」を引き起こしつつ、驚くべき正確さをもって、全イスラム世界に投射された。そして、アフガン戦争終結10年後、有名なエジプトの極過激組織「アト-タクフィル・ウア-リ・ヒジュラ」は、アフガンの「ジハード」の英雄かつその主要スポンサーの1人、オサマ・ビン-ラディン狩を宣言したのは、全く偶然ではない。9月以前ですら、「アト-タクフィル」指導部は、各種イスラム集団のための金 の横領と浪費で、失寵したサウジの百万長者を非難する表明を発表した。「彼は、アッラーの上に自分を置いたため、死ななければならない」と、表明では語られた。

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最終更新日:2004/04/09

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