部隊編成完結

独立軍事評論、2002年3月14日

 イラクとの戦争を前に、アメリカの軍事・政治指導部は、軍事行動の開始日時の延期に疑いなく影響した一連の重大な対外政策性問題に直面した。サダム・フセイン体制に対する武力の使用を承認する決議の国連安全保障理事会による採択は、現在、非常に怪しくなっている。フランス、ドイツ、中国は、恐らく、これを支持しまい。外務相イーゴリ・イワノフが、いかなる事情の下でもモスクワがバグダッドに対する軍事作戦を支持しない と口頭で表明したロシアは、イラク問題の特に決定的な比較的「武力的」な解決方法に同調している。それ故、若干の専門家は、ロシア連邦、フランス及び中国が 拒否権を行使すると既に表明したため、国連安保理での決議の表決が米国にとって意味をなさないと考えがちである。

 この関係において、若干の情報筋は、米国とその同盟国のイラク侵入開始日時を2003年3月18日から23日の間と挙げている。

 軍事専門家は、仮名称「ショックと動揺」を受けたイラクに対する来るべき軍事作戦が、半月以下で終わると考えている。ペルシャ湾での今回の戦争の第1段階は、約30日掛かるだろう。毎日、イラクの施設に対して、海上及び空中発射型精密巡航ミサイル400〜500発が発射されるだろう。この1ヶ月間で、イラクの軍事潜在力は、完全に撃滅されるものと、軍事アナリストは予想している。第2段階過程において、アメリカ連合軍は、B-52H及びB-2A爆撃機を使用しつつ、空中からのイラク軍の完全掃討を行う。ある情報によれば、米空軍指導部は、「ステルス」技術を使用した20機以上のB-2Aを使用して、交替しながら、常時空中に滞在させることを計画している。

 現在、危機地帯には、420機以上の艦載機と540機の地上機が集結している。米空軍の戦略爆撃機は、3月10日現在、既に41機(フェルフォード航空基地にB-52H×14機、ディエゴ・ガルシア航空基地にB-52H×17機、マルカス・タマリド航空基地にB-1B×10機)を数えた。米国、英国及びフランスの戦略偵察機数は20機以上、E-3「AWACS」及びE-8「ジースターズ」は30機以下、特殊用途機は25機以上である。米国とその同盟国の空軍戦術航空集団は、約430機を数える。

 空中打撃からの創設された多国籍軍部隊(戦力)集団の援護は、約40基の対空ミサイル複合体(「パトリオット」、「ホーク改」、「シャイン-2」)が実施する。ある情報によれば、トルコの東南部は3基、イスラエルとヨルダンは10基、クウェートとサウジアラビアは20基以上の対空ミサイル・システムがカバーする。

 危機地帯における米国とその同盟国の海軍集団は、現在、海上発射巡航ミサイル搭載艦29隻(原子力潜水艦11隻、水上艦艇18隻)を含む戦闘艦艇115隻、海上発射巡航ミサイル約750発が構成する。最近、海軍集団における原子力潜水艦数は、3倍以上に増大し、海上発射型巡航ミサイル数は、1991年の「砂漠の嵐」の水準の350%に達し、航空打撃群の数は、5個に達したことが強調される。

 地中海には、米海軍の2個航空打撃群(原子力多目的空母「ルーズベルト」と「トルーマン」。艦載機140機以下)、水上艦艇9隻及び原子力多目的潜水艦2隻が存在する。ペルシャ湾では、курсируют 米海軍の3個航空打撃群(空母「リンカーン」、「コンステレーション」、「キティーホーク」。艦載機200機以上)及び英海軍の1個航空打撃群(軽空母「アークロイヤル」 。軍用機16機)、水上艦艇89隻(その艦上には、50機以上の軍用機が存在する。)及び原子力潜水艦10隻

 米国とその同盟国の海軍集団には、スペイン人も加わろうとしている。ロタのスペイン海軍基地からは、軽空母「プリンス・アストゥリアス」、「サンタ・マリア」級フリゲート艦2隻及び補給タンカーから成る航空多目的群が出航している。軽空母「プリンス・アストゥリアス」がジブラルタルを経由して実施される海上輸送の安全の保障のために使用されることが排除できない。

 ペルシャ湾地区における米地上軍集団の総員数は、陸軍5万5千人、海兵隊6万5千人、空軍2万5千人を含めて、14万5千人に達する。地上軍集団の編成には、陸軍の第3機械化師団、第82空挺師団第2旅団、第18空挺軍団及び第5軍団の独立部隊が含まれる。海兵隊は、第1遠征師団、第2遠征旅団、第15及び第24遠征大隊により代表される。航空集団の編成には、10個航空団及び航空群 (第39航空団、第40、第320、第363、第379、第380、第405遠征航空団、第332、第355、第386遠征航空群)が含まれる。

 ペルシャ湾地区に集結した米国とその同盟国の地上軍集団の員数は、米軍14万5千人、英軍6万2千人を含めて、20万7千人に達する。

 戦力及び手段の上首尾な作戦展開の全体図は、トルコ議会がその国土への対イラク連合軍の配備を拒否したことが少し傷つけている。ある情報によれば、アメリカの軍事専門家により、トルコの協力なしでのイラク北部における攻勢作戦案が立案された。この構想において大きな役割を演じるのは、イラクのクルド人が支配する地区である。特にこの地区には、クウェートから部隊の一部が空輸され得る。しかしながら、トルコの立場が近い内に著しく軟化すると予想するに足る若干の根拠が存在する。サダム・フセインに対する「北部戦線」開設のために、トルコには、6万2千人までの米軍人を配置することが計画されている。しかしながら、ペンタゴンは、トルコの援助なしでも完全に管制できる。

 イラク軍に対する合衆国とその同盟国の戦闘行動開始は、極めて近い内に起こり得る。このことは、一連の徴候が指し示している。空軍及び海軍の集団、並びに地上部隊は、反イラク連合国の海兵隊と共に、既に戦闘使用の準備がなされている。イラクとクウェート間の国境監督を実施していた国連監視団は、 監視団を閉鎖し、既に3月7日にクウェートに出発した。その外、3月末、イラク南部では、戦闘行動の実施を顕著に困難にする砂嵐が予想される。

 バグダッドでも、緊張して予想される戦争に準備している。大居住区及び産業施設では、空襲時の防空壕の建設に関する作業が始まった。イラク軍では、兵器及び軍事機材の偽装と空中からの隠蔽に関する措置 が緊張して行われている。この際、サダム・フセインの将軍達は、損害減少のため、1991年の「砂漠の嵐」時に絶賛された偽及び予備陣地の築城戦術に訴えている。イラク侵入の際の合衆国とその同盟国の部隊及び車両の予想移動経路上に、イラク人は、 石油で満たされた落とし穴を準備している。

 前回の戦役の見積と経験は、アメリカの打撃がイラクの軍事施設に対してのみ加えられることを示している。それ故、今回の湾岸戦争は、恐らく、平和的住民中の大規模な被害、イラクの都市、インフラの破壊及び重度の経済的被害をもたらさないだろう。 このことは、どう見ても、1991年の第1次湾岸戦争時にも、1999年のユーゴスラビアでも、2001年のアフガニスタンでもなかったように、ないだろう。イラクの平和的住民中の被害は、アナリストにより数千人の範囲内と予測されている。

 アメリカの勝利は、先進的な武装闘争実施方法の利用、長射程精密兵器の大量使用及びバグダッドに対するワシントンの圧倒的な技術的優位により保障されるだろう。逆説的に聞こえるだろうが、今日、イラク指導部の前には、全面対決の組織と最後の兵士に至るまでの戦争の実施ではなく、 最小限の被害の敗戦という課題が立ちはだかっている。このことは、恐らく、バグダッドで認識されている。それ故、イラク指導部が油田の大量破壊、化学及び生物学兵器の使用 に向かうことは予想すべきではない。バグダッドにとって戦争は、どうなっても敗北であり、その違いは、イラクのエリート、経済及び国民にとっての代価、時間及び結果のみである。

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最終更新日:2004/03/15

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