総合情報庁

ムハバラート・アル-アンマ

 ヨルダン総合情報庁(「ムハバラート・アル-アンマ」)は、1964年、国会の決定により創設された。その初代長官は、モハメッド・ラスル・アル-ゲイラニだった。彼は、エス-サルト市の名家の出身で、ダマスカス大学法学部の卒業生である。アル-ゲイラニは、軍事検察庁でその経歴を始め、その後、陸軍情報部で勤務し、1964年、「ムハバラート・アル-アンマ」長官に任命された。この職務において、彼は、パレスチナのテロ組織対策に特別の熱意を表したため、1968年に退任した。その後、彼は、1973〜1974年の間、総合情報庁を再び指揮した。11月9日に任命されたこの特務機関のボスは、8代目の長官となった。

 「ムハバラート・アル-アンマ」は、王国のもっとも強力な特務機関であり、ハシム体制の安定を保障する。総合情報庁は、対外諜報と防諜の機能を同時に執行している。庁は、外国特務機関、テロ及び敵対組織の活動、並びにその他の反国家性現象を追跡している。

ヨルダン親衛隊 通常、「ムハバラート・アル-アンマ」長官のポストには、陸軍の高級将校が任命され、首相に従属し、国王の私的顧問である。新職員の選抜は、その知的指標、出自及び体制への忠誠心に基づき行われる。高度のプロ要員の外に、総合情報庁は、近代的な技術基盤を保有している。このおかげで、存在期間に渡り、総合情報庁は、非常に効果的な特務機関を自認した。庁は、国内の社会・政治生活のほぼ全分野を監督する。「ムハバラート・アル-アンマ」は、事実上、無制限の権限を有している。ヨルダン国内において、総合情報庁は、多数のエージェント網を有している。

 過去、総合情報庁は、パレスチナのテロ組織に一義的な注意を払った。過去十年間は、イスラム集団がその地位を占めた。

 本部庁舎は、いくつかの局に分かれる。最も重要なのは、内査局である。内査局は、イスラム及びパレスチナの組織を専門とし、並びに全ての宗教団体、野党、学生運動及び難民キャンプを監督している。総合情報庁の重要部門は、アラブ諸国情報局、研究局、宣伝課等である。

 総合情報庁は、駐外ヨルダン大使館の安全を保障し、国内の重要国家施設も警備している。総合情報庁の本部庁舎は、アンマンに存在する。その地域支部も、エズ-ザルカ、ジャラシュ、エス-サルト、マダバ、エル-マフラク、アカバ、マーン、タフィリ及びカラフ市で活動している。

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最終更新日:2003/09/04

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