パレスチナ警察

アシュ-シュルタ

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■文民警察

 総員数は、12,200人で、ガザ地区に7,500人、イウデヤ及びサマリヤに4,700人がいる。軽火器を装備し、アラブ語と英語で「警察」と書かれた青色の車を使用する。紺色の制服を黒ベレーと組み合わせて着用し、交通警察官には、白い対角線の弾帯と制帽がある、文民警察の長には、ラジ・ジバリ将軍がなった。警察職員の教育は、欧州諸国(特に、英国)が実施した。去年秋から、エジプト人教官により教育されている。日常警邏、犯罪者の拘束、犯罪捜査等、標準的な警察業務を遂行している。最近、極めて非効率的に働いている。パレスチナ警察職員は、自治区領域のイスラエル軍の行動を再三妨害した。

 デモの解散、難民キャンプの警邏等に使用される警察の緊急対応(又は「緊急介入」)軍も、後者の従属下にあった。緊急対応軍の編成には、数千人の警察官がおり、制服は、青い迷彩服と紺色のベレー帽である。緊急対応軍指揮官には、ハシン・グシュがなった。

■海上警察(アシュ-シュルタ・アル-バフリヤ

 この勤務の名称は、実践において、海上警察がデモの解散、パレスチナ暫定自治区の緊要施設の警備等を使命とした選抜警察戦力である以上、誤解を招いている。このことについては、海上警察部隊が海から離れて位置するシュヘム及びヘブロンで活動した事実も証明している。ガザ地区において、海上警察は、事実上、沿岸警備機能を遂行し、漁業を監視し、海上密輸と「闘い」、その管轄下に潜水夫グループを有した。海上警察の多くの職員は、エジプトで訓練を受けた。

 海上警察の編成には、約1,000人がおり、ガザ地区には600人、西岸地区には400人がいる。制服は、黒ズボン、白シャツ、黒ベレーであり、記章には、舵輪と錨が描かれている。白シャツの代わりに、しばしば、黒色のスポーツシャツを着用している。装備は、自動小銃と機関銃である。海上警察指揮官には、ファトヒ・ガザムであり、イウデヤ及びサマリヤの海上警察部隊は、ジュマー・レイリ(アブ‐ザキ)が指揮した。

■婦人警察(アシュ-シュルタ・アル-ニサイヤ

 婦人警官(約300人)は、パレスチナの女囚刑務所と行政要員として利用される。紺色の制服と同色のベレー帽である。婦人警察官の長には、ファトマ・バルナウイがなった。アフリカ的風貌のこの婦人は、1968年にエルサレムの映画館「シロン」に爆破装置を仕掛けて有名になった(1977年にイスラエルの刑務所から釈放)。 任務は、定期警邏と法律違反者対策である。

■民間防衛(アル-ディファ・アル-マダニ

 負傷者の搬送、消防、廃墟の清掃等。民間防衛の編成には、2,000以下の専従職員と不定数のボランティアがいた。指揮官は、マフムド・アブ‐マルズク将軍である。緑色の制服と黒ベレーで、記章には、斧と消防梯子が描かれている。

■航空警察(アシュ-シュルタ・アル-ジャヴィーヤ

 ガザ地区のダハニヤ空港、滑走路及びヤセル・アラファトの自家用機の警備を実施する数十人の警察官である。1982年まで在レバノンPLO機構で活動していた「第14部隊」に基づき創設された。制服は、「翼」の胸章が付いた水色、青ベレーである。指揮官は、シュクリ・ターベトである。任務は、飛行の安全の保障と空輸の監督である。

 パレスチナ暫定自治政府の航空支隊は、3機(「ボーイング-727」、「フォッカー-50」及び「アル‐クドス」の名前で知られる小型機)とヘリ4機(Mi-8及びMi-17)から成った。この全機は、アラファトとパレスチナのVIP数人により私的に使用された。支隊の編成には、21人の飛行士、支隊長ファ チ・ザイダン准将がいる。アラファトのヘリが破壊された後、過去3年間、機関は活動していない。

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最終更新日:2005/01/19

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