オマル・スレイマン・アル-リファイ

総合情報庁長官オマル・スレイマン・アル-リファイ 63歳のオマル・スレイマン・アル-リファイは、既に8年間、ナイル沿岸の最も強大な特務機関を指導している。

 エジプトを専門とするイスラエルの軍事諜報部AMANの専門家は、この人物を「最高級のスパイのエース」と評している。彼らの情報によれば、スレイマン・アル-リファイは、「プラグマティックな思考を有し、主導的であるが、この際、優れた実行者である。寡黙で、感情的安定、冷静さ及び自制に優れている。彼の主要な特徴の1つは、大統領への完全な献身である」。

 エジプト総合情報庁長官を個人的に知り、この人物の話について同意したシャロン首相周辺の数人のイスラエルの政治活動家からも、事実上、同じ事を聞くことができた。7月初めに行われたスレイマン・アル-リファイとの会見後、イスラエル国防相ベンジャミン(フアド)・ベン-エリエゼルは、「彼は、私がかつて知った最も真面目な人間の1人である」と指摘した。

 過去数年間、オマル・スレイマンは、エジプトの他の国家官僚、並びにアラブの隣国の同僚よりも、遥かに大きな権限と権力を自分の手に集めた。彼が指揮する機構は、諜報活動の直接の枠内から遥かに離れた非常に広範囲な権限を有している。この特務機関は、対外諜報と防諜を担当しているだけではなく、大統領及び国家の第一人者の安全も保障すると共に、国内外の重要な政治及び経済問題も監督している。それ故、これほど強力な組織の長に立つ人物が、フスニ・ムバラクに最も近い人物の1人であることは驚くに値しない。ちなみに、エジプトの首都カイロの高級住宅街に位置する大家族の総合情報庁長官が住む家は、大統領の私邸から事実上2、3歩の距離にある。エジプトのリーダーがアル-リファイに抱く信頼のレベルに関しては、恐らく、宣伝相サフアト・アル-シャリフ、大統領政治顧問オサマ・アル-バズ及び大統領官房長ザフリア・アズミの3人だけが比較し得る。

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最終更新日:2003/09/04

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